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堂田 哲広; 井川 健一*; 岩崎 隆*; 村上 諭*; 田中 正暁
Nuclear Engineering and Design, 410, p.112377_1 - 112377_15, 2023/08
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Nuclear Science & Technology)ナトリウム冷却高速炉の安全性を高めるためには、強制循環設備への交流電源供給が喪失した場合でも、自然循環によって炉心の崩壊熱を除去する必要がある。自然循環条件下では、ナトリウムの流れが浮力によって駆動され、流速と温度分布が互いに影響を与えるため、流れと熱に影響を与える不確かさを決定論的に考慮することで炉心高温点温度を評価することは困難である。そこで、モンテカルロサンプリング法を使用した炉心高温点温度の統計的評価手法を開発し、ループ型ナトリウム冷却高速炉の代表的な3つの自然循環崩壊熱除去事象に適用して、その有効性を実証した。
堂田 哲広; 大島 宏之; 上出 英樹; 渡辺 収*
no journal, ,
崩壊熱除去時の炉心健全性は、諸々の不確かさを保守側に加味した燃料被覆管最高温度(炉心高温点)で評価できる。自然循環時は炉心及び冷却系内の温度分布と冷却材流量が相互に干渉し合い、不確かさの炉心高温点への影響が一義的に決まらないため、決定論的方法では現実より保守側の評価をせざるを得ないが、統計的安全評価の考え方を導入することで自然循環時の不確かさを合理的かつ説明性をもった方法で取扱うことができる。開発した統計的安全評価の考え方に基づいた自然循環時の高速炉炉心高温点評価手法と大型炉の外部電源喪失事象へ適用した結果について報告する。